出産(パート1)

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その時は突然やってきました。

出産予定日の翌日のことです。

破水や!

お昼ご飯を食べ終わった頃、突然生理のような?尿漏れのような?何かが出ました。

やばい!破水や!

まさか破水から始まると思っていなかったので、急いで病院へ連絡。

「破水したみたいなんですが・・・」

「はい、では今すぐ入院の用意を持って病院へ来てください。」

「破水してるから、シャワーとか入ったらダメですよ。そのまま来てください。」

「あ、一人では来ないでね。誰かに付き添ってもらって来てください。」

え?付き添い??マジかぁ~

旦那さんはもちろん仕事に行ってるし、会社は自宅から片道約1時間。

呼び戻しても時間がかかる。

しょうがないので、近所に住んでいる叔母さんにお願いして、同行しもらうことに。

破水はしたものの、まだ痛みもないし元気な私。

「叔母ちゃん、忙しいのにごめんやで。」

「まだ元気だし一人で行けんねんけど、付き添いがいるって言われてさぁ。」

「ええのよ、気にせんときや。」

二人でタクシーに乗り込み、いざ病院へ。

出陣じゃー!

どうなるのかとドキドキしながら病院へ到着。

総合病院での出産だったので、そのまま5階の産科病棟へ直行。

元気な私を見てなのかは分かりませんが、

「まずは入院の手続きをしてきてくださいね。」

「1階の総合窓口へ書類持って行ってくれる?」

「は、はい。」

(・・・破水してますけど?本人が行くの?)

言われるままに、すぐまた1階へ逆戻り。

手続きを済ませて病棟へ戻ってくると、診察の後病室へ案内されました。

6人部屋の真ん中のベッドでしたが、皆さんカーテンを閉めているので、どんな方がいるのかも分からないし孤独感半端なし。

とりあえず荷物の整理をして、だんだんと襲ってくる陣痛に耐える時間が始まります。

付き添いで来てくれていた叔母さんは、両親ではないからとの理由で病室には入れてもらえなかったので(厳しい)この時点で帰ってもらいました。

一人ぼっちになって、めっちゃ不安。

診察では、

「初産だし出産はなかなか進まないと思う。」

「多分順調にいって出産は明日かな~」

と説明を受けました。

この時点で多分13時半~14時頃だったと思います。

産まれるのは明日かぁ・・・

明日といっても、朝でも夕方でも、なんなら夜でも明日は明日。

私はいったい何時間ここで陣痛に耐えることになるんだろうか・・・

病室のテレビカード買っておけばよかったなぁ。

そんなことを考えながらベッドに横になり、時計とにらめっこしつつその時を待つのでした。

大五郎!頼んだで!あんたが頼りや。

ポーンと出てきてや!

陣痛室から分娩室へ

順調に陣痛が進んでいき、病室から陣痛室へと移動することになりました。

この頃になるとようやく旦那さんが到着。

来てはくれたものの、正直することはないですよね(笑)

痛みの波がきたら奥様の腰をさすってあげてくださいね!と指令を受けていた旦那さん。

私が痛み出すと待ってましたの出番です。

「大丈夫か?」と腰をスリスリさすってくれるんですが、腰に触れられると吐き気が!

うぅ!気持ち悪い!!

「お気持ちだけ受け取っておきますので、触らないでくだいませ。」

と丁重にお断り。

唯一の仕事を断られ、ますますやることがない旦那さん(笑)

このあたりの頃は、私もドキドキと緊張と痛みであまり覚えていないんですが、楽しくお話する気分でもなかったと思うので、時間が過ぎるのをただ待っているだけだったんじゃないでしょうか。

襲ってくる痛みもだんだんとレベルが上がっていきましたが、なんせ鼻からスイカを出し、腰の骨が砕ける破壊力があると聞いていたので、まだまだこんなもんじゃないはず!と耐える私。

静かに耐え続けていると、いい感じに陣痛の間隔が短くなってきたので、いよいよ分娩室へ移動開始!

助産師さんがスタンバイし、

「次の陣痛がおさまったタイミングで行きますよ。」

「はい!立って!!」

「え!歩いてですか?!」

「そうよ!おさまっている間に移動よ!」

まさかこの痛みの中、自力で移動するとは思っていなかったので、完全にビビる私。

そうこうしていると、容赦なく次の陣痛がきてしまったので、一旦耐える時間。

その間に、助産師さんから指示が・・・

「次こそ行くよ!」

「は、はい!」

ビビっててもしょうがない、ここは一発気合を入れて起き上がって歩きます。

隣の部屋に移動するだけなのに、長い距離を移動したような感覚。

歩いたこともあり、痛みレベルも上昇した気がします。

ようやくベッドに辿り着き、横になったらもう産む気満々!

いやもう産まれるって!と思い、ベッドサイドの手すりにつかまり自然に分娩体勢へ。

しかし、そこで主治医の先生からの衝撃の一言。

「手すりはまだ持たないでね。」

「まだ産むの我慢ね。」

・・・なんですとぉ!我慢?!

笑顔でなんてことを言うのよ!

いやもう出てきちゃうよ!

大五郎は行くでぇー!って言うてるし!

「深呼吸しながら陣痛を乗り越えてくださいね」

なんでやねん!

そんな余裕ないわ!

文句も言いたかったけど、痛さがMAXにきているので反論する余裕なし。

先生の言う通りにひたすら我慢。

耐えるのじゃー

いよいよ出産

どのくらい我慢したのかは分かりませんが、先生のGOサインが出たら一気に分娩開始!

そこで私の謎のスイッチが発動。

大五郎が無事産まれるまで「痛い」って言わないゲーム開始!

実は陣痛に耐えている時から、まだ一度も「痛い」というワードは発していませんでした。

だってまだ鼻からスイカ出してませんし(笑)

大五郎も狭い産道を頑張って通って出てきてくれるんだから、私が痛いと言ってる場合じゃない!

ということで、ひたすら唸りながら耐えに耐えて、決して痛いとは意地でも言わない!

根性を見せるのよ!

母譲りの謎の昭和魂(笑)

こうして無事に大五郎をお迎えし、大仕事が終わって疲労困憊。

そういえば、立ち合い出産といっても、旦那さんはどこにいたんだろうか?

私の視界には一切入ってこなかったんだけど・・・透明化してたのか?

出産が終わっても、いまだ旦那さんの姿はなし。

ま、いいか。

とりあえず一旦私も休憩~

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